人智学から見た家庭の医学




高校教育と男性の薄毛化との関連

唯物論的な世界観は、今日、偉大な成果をもたらしています。しかし私たちは、もっと大きな文化の関連を考察しなくてはなりま
せん。そうすると、別なふうに見えます。

ですから、どのような教育を子どもに受けさせて、早すぎる老化現象から守るかをよく考えるべきだ、と私はいつも言っています。
社会的な階級とは関係ありません。上流階級に属する人々も、すでに30代で恐ろしく禿げた頭で走り回っています。高校で不
自然に教育されたことが、その原因です。人間が生命力を有するかぎり、全身がしっかり保たれるように教育すると、ずっと賢明
でしょう。(P35)
(関連ページ) シュタイナー教育の実践-早期教育と硬化症、および男性の薄毛化の関係


精神病はつねに身体の病である

いわゆる精神病が遺伝することを、人々は不思議に思います。しかし、身体の機能が正規に遂行されていないことによって、精
神病になるのです。精神は病気になりません。心魂も病気になりません。精神病とは、つねに身体の病なのです。精神病は遺
伝する、とだれかが言うと、人々は不思議に思いますが、確かに人間は遺伝によって精神病になります。

両親、特に母親が結核、あるいはその他の病気、たとえば動脈硬化を患っていると、子どもも結核・動脈硬化になるのではあり
ません。子どもは精神病になります。これを、人々は不思議に思います。若いときに動脈硬化になることは珍しいですが、多くの
人が動脈硬化になります。

みなさん、これは不思議なことでしょうか。遺伝されるものは、まず頭を通って遺伝されねばなりません。母親が結核だった場
合、病は胎児の肺に行かず、頭に移行します。肺は、まだ活動していません。肺は頭から形作られていきます。遺伝されるの
が、両親が患っている病気とはまったく別の病気であることに、驚く必要はありません。(P108-P109)