創世記の秘密




7柱のエロヒムとヤハウェ・エロヒム

エロヒムは、人間への準備的な進化の間に、ある活動をしました。その活動を果たしたことによって、彼らはなにかを学び、高次
の段階に高まるために、なんらかの貢献をしました。彼らはグループとして、ある統一的な意識に到りました。グループにとどま
ったのではなく、統一体になったのです。統一体が彼らにとって本質的なものになりました。ここでお話ししていることは、非常に
重要なことです。いままでは、「個々のエロハたち(エロヒム)はそれぞれ特別なことができた」としか、お話しできませんでした。
それぞれが共通の決心をして、それぞれが共通のイメージを抱き、そのイメージにしたがって、人間を形成しようとしました。それ
まで、人間は単なる一個の表象であって、その表象のなかでエロヒムが共同で働いたのです。エロヒムの仕事のなかで、まだ
現実的なものはなにもありませんでした。現実的なものは、彼らが共同の作品を作ったときに、存在するようになったのです。そ
の仕事をとおして、エロヒムも進化しました。エロヒムは彼らの統一体を現実的なものに発展させたのです。エロヒムは、いまや
単に7柱なのではなく、7柱でひとつの全体になったのです。いまや、私たちは、7重の方法で開示するひとつのエロヒム群につ
いて語ることができます。エロヒム群が誕生したのです。7柱のエロヒムは、ひとつのエロヒム群へと上昇したのです。

聖書は、そのことを語っています。エロヒム(エロハたち)は最初ひとつのグループの成員であり、ついで統一体になったことを、
聖書は語っています。以前はグループの成員として共同し、やがてひとつの共通の有機的組織に導かれるようになったので
す。個々のエロハたちが成員として、器官として活動する、このエロヒムの統一体を、聖書はヤハウェ・エロヒムと名づけました。
いままでよりも深い仕方で、ヤハウェ(エホバ)の概念を考えることができます。それゆえ、聖書はまずエロヒムについてのみ語
り、エロヒムがより高い段階、統一体に至ったときに、ヤハウェ・エロヒムについて語りはじめます。これが、なぜ創造の仕事の
最後になって突然ヤハウェの名前が出てくるのかの理由です。なにかを理解しようとするなら、いかにその隠れた源泉に迫らね
ばならないかが、おわかりいただけたと思います。(P112-P113)

(関連ページ) ヨハネ福音書講義-ヤハヴェと6エロヒーム




爛熟した人種の子孫たち

私たちの文化が、古インド文化期、古ペルシア文化期、アッシリア・バビロニア・カルディア・エジプト・ユダヤ文化期、ギリシア・
ラテン文化期、現在の文化期、そして、さらに二つの文化期の七つの段階からなっているように、アトランティス時代の文化も七
つの段階からなっていました。アトランティス大陸から移住がはじまったのは、アトランティス時代の第五の文化段階においてで
す。ポスト・アトランティス時代の文化を築くべき人々が、アトランティスの第五人種から選び出されたのです。アトランティス時代
には、人種について語ることができます。第五人種のあとに、第六、第七人種がつづきますが、この二つの人種は、いわば、な
まぬるい人種なのです。この二つの人種も、大洪水を生き延びましたが、彼らのなかには、いきいきと芽吹く力はありませんでし
た。樹皮がみずみずしい茎にくらべて硬化したものであるように、アトランティス時代の第六、第七文化は、第五文化にくらべて
硬化したものでした。根幹人種につづいて現れた二つの人種は進化の可能性を有しておらず、いわば、爛熟した人種でした。

今日でも、この爛熟した人種の子孫たちが見られます。中国民族です。中国民族は、アトランティスの第五人種に啓示されたも
のに関与しなかった、ということができます。エーテル体が肉体のなかに入っていったとき、人間は自分を感じ、「私」というため
の基盤を得たのです。中国民族はこの時期を逃したのです。たしかに中国民族は高度な文化を発展させましたが、その文化は
他を教化するものではありません。アトランティスの第五人種はいたるところに、その文化の担い手を派遣しました。文化の担い
手たちは、ますます完全で、発展的な民族文化を創造してしていきました。古インド文化から今日の文化にいたるまで、発展し
ていきました。アトランティスの第六、第七人種は硬化し、停止状態に陥りました。中国文化はその遺物なのです。中国文化
は、みずからを越え出ることができません。古代中国文化は、アトランティス文化の頂点を超えることはありませんでした。何も
のも、ほかのものからの影響を受けずにいることはありません。中国の古典文学を見てみましょう。さまざまなものの影響を受け
ていますが、基調となっているのはどこまでもアトランティスの特質です。みずからの内にとどまり、作り出したものを変えず、あ
る限度を越えない、という中国文化の特徴がすべてアトランティスの特質に由来しているのです。