健康と食事




牛は肉を食べると気が狂う

草食動物がいるのは、ご存じのとおりです。肉を食べない動物がいるわけです。たとえば、牛は肉を食べません。馬も肉を食べ
ません。牛も馬も、植物しか食べません。動物は、いつも食べているだけではありません。体のなかにあるものを、絶えず外に
出しているのです。鳥の場合、羽根が生え変わります。鹿は、角が落ちます。わたしたちは爪を切ります。爪は、また生えてき
ます。外的には、目に見えているものは、いつもそこにあるように見えます。わたしたちは絶えず皮膚を削り落としています。7年
か8年で、わたしたちは体全体を新しいものと取り替えているのです。動物の場合も、そうです。

何年も牛を観察していると、牛の肉がまったくちがったものになるのがわかります。牛と人間では、少しちがいます。牛の場合、
体が新しいものと入れ替わるのが、人間よりも速いのです。いずれにしても、新しい肉ができるのです。しかし、新しい肉はどこ
からできるのでしょうか。植物素材からです。牛は植物を食べて、自分の体のなかで肉を作るのです。このことに注意しなけれ
ばなりません。動物の体は、植物から肉を作り出すことができるのです。

キャベツをいくら調理しても、肉はできません。フライパンや鍋のなかで肉を作ることはできません。ケーキを焼いても、肉はでき
ません。このように外的にはできないことが、動物の体のなかではできるのです。動物の体のなかでは、肉が作られます。その
ための力が体のなかにあるにちがいありません。植物から肉を作る機械はありません。人間と動物の体のなかには、植物から
肉を作る力があるのです。

今度は、植物を考察してみましょう。野原にある植物です。植物のなかに力が働いているかぎり、葉や実ができます。牛が草を
食べます。牛は草を食べて、それを体のなかで肉にします。牛は体のなかに、植物を肉に変える力を持っているのです。

牛が、「牧場まで行って草を食べるのはめんどうだ。べつの動物が牧場に行って、草を食べればいい。ぼくはその動物を食べる」
と思ったとしてみましょう。牛が肉を食べるとしてみましょう。牛は、自分で肉を作れます。そのための力を内に有しているので
す。牛が草のかわりに肉を食べると、どうなるでしょうか。肉を作る力を使わないことになるのです。どこかの工場で、なにも生産
せず、しかも工場は営業しているという状態を考えてみてください。そのような状態では、非常に多くの力が無駄に失われます。
動物の体のなかで失われる力は、そう簡単にただ失われるという具合にはいきません。最後には、この力が牛のなかにいっぱ
い詰まるようになるのです。そうなると、植物から肉を作るのとはちがったことが生じます。力が牛のなかにとどまっています。そ
の力の活動によって、さまざなま汚物が作られるのです。肉が作られるかわりに、有害な物質が作られるのです。牛が肉を食べ
ると、あらゆる有害な物質が体に満ちるようになります。とくに尿酸、尿酸塩が体内に満ちます。

尿酸塩には特別の性質があります。尿酸塩は、神経組織と脳を溺愛しているのです。牛が肉を食べると、大量の尿酸塩が体の
なかに分泌されます。尿酸塩は脳に行き、牛は気が狂います。牛に鳩を食べさせる実験をするなら、牛は完全に気が狂ってしま
います。鳩は穏やかな動物ですが、鳩を食べると牛は気が狂います。

このような話は、唯物論に対立するものです。もし、物質だけが活動するなら、鳩を食べる牛は、鳩のように穏やかなるはずで
す。実際は、鳩を食べた牛は獰猛で、荒れ狂うようになります。馬に肉を食べさせると、肉食に慣れていない馬は激しく興奮し、
獰猛になります。(P113-P116)


アルコール問題 
 
アルコールは、まず心の状態全体に作用します。アルコールによって、人間はまず強度の精神錯乱に陥り、普段は思慮分別に
よって抑えられている情念が噴き出します。酒を飲んでいないと理性的なのですが、酒が入ると思慮分別を失うわけです。つい
で、アルコールは血液を奮闘させ、血液循環が活発になります。そのため、情念が刺激されるのです。たとえば、酒を飲んでい
ないときは抑えられていた怒りが、酒が入ると爆発します。アルコールは、まず第一に人間の思慮分別、人間の心のいとなみに
作用するのです。

ご存じのように、アルコールが体のなかにしばらく残っていると、二日酔いになります。二日酔いになることからわかるように、ア
ルコールは人体に刃向かう働きをします。二日酔いになるというのは、どういうことでしょうか。夜、酔っ払って、翌日、二日酔い
になります。そして、血液は非常に強く動きます。体の過剰な活動のために、非常に多くの力を必要とするからです。そうでなけ
れば、その動きはもっとゆっくりとおこなわれます。

このことを正確に観察してみましょう。身体は24時間のあいだ、ある活動をおこなおうとしています。酒を飲むと、その活動は12
時間とか6時間のあいだにおこなわれてしまいます。そのことによって、身体の内的活動が奪われます。ですから、ときどき軽く
酩酊するような習慣の人は、二日酔いになるまえに、本能的にたくさんたべるのです。どうして、そのようなことをするのでしょう
か。たくさん食べると、二日酔いにならないか、なっても軽くすむので、翌日も仕事をすることができるのです。

酔っ払ってから、そのあとで、たとえばソーセージを食べると、どうなるでしょうか。そうすると、体はふたたび活動し、過剰な活動
によって使い果たしたものが補われます。酒好きの人のように、ソーセージを食べるのを忘れた場合、二日酔いになります。体
が活発な活動を、もはや内的におこなえないからです。その活動が正しくおこなわれないと、体中に糞尿が溜まります。汚物
が、とくに頭に溜まります。アルコールによって夜のあいだ内的な身体活動が消耗した人の頭は、翌朝、腸のようになっていま
す。頭のなかに糞尿が溜まっているのです。アルコールによって過剰な活動が要求されると、体はすぐに反乱を起こします。

とくにアルコールに関してというわけではありませんが、一般的に人間は、普通思われているよりも、多くのことに耐えられるも
のです。長時間にわたって、調整が取られうるのです。世間でおこなわれている二日酔い対策というのは、たいていの場合、怪
しいものです。ひどい二日酔いで目覚めたとき、二日酔いになって帰宅したとき、人々はなにをするでしょうか。迎え酒を飲むの
です。朝酒、昼前のビールを飲んで、また飲みつづけるのです。

飲みつづけるというのは、どういうことでしょうか。夜のあいだ、血液が煮えたぎっていたために、身体の活動は奪われていまし
た。翌朝もまだ、この活動が欠けています。飲み続けることによって、体はふたたび刺激を受けます。こうして、体が持っていた
最後の活動力も、使い果たされます。最後の活力がある程度、汚物を頭から取り除くのですが、汚物は全身に沈殿します。頭
以外のところに溜まっている汚物に、人々はあまり気づかないというだけのことです。迎え酒というのは、二日酔いを無意識に頭
以外のところに移行させることです。そして、頭以外のところに二日酔いが移行することによって、身体は真に悲惨な状態に陥り
ます。

アルコールが血液に襲いかかるとき、体がアルコールによって引き起こされるものに抵抗するので、血液は守られます。血液
は、アルコールの襲撃から守られます。「どのようにして、人間の血液はアルコール侵害から守られるのか」と、問わねばなりま
せん。さらに、「血液中にあるもっとも重要なものは、どこで発生するのか」と、問わねばなりません。

人間の思慮や心のありかたは、男女でそれほどちがいはありませんが、血液は男性と女性で非常に異なっています。骨の空
洞で赤血球と白血球が作られますが、女性にとっては赤血球が重要であり、男性にとっては白血球が重要なのです。これは、
とても大切なことです。

女性には4週間ごとに生理がありますが、赤血球から排泄されるべきものをしているのです。男性には生理はありません。男性
の精子は、赤血球に由来するものではありません。精子は白血球に由来するものです。白血球はさまざまに変化し、最後に、
精子のなかでもっとも重要なものになります。生殖能力に肉体的な影響を与えるものを調べるには、骨髄まで調べなくてはなり
ません。人間の生殖能力は、骨髄によって、骨のなかで物質的な影響を受けているのです。

骨のなかで作られた赤血球と白血球は、血液のなかに入っていきます。女性が酒を飲むと、特別の影響が赤血球に及びます。
赤血球は鉄分を含んでおり、重いものです。赤血球は地球の重みを含んでいるのです。女性が酒を飲むと、あまりに多くの重み
を自分の内に持つことになります。女性が酒を飲むと、胎児があまりに重くなり、器官を正常に発達させることができなくなりま
す。胎児は胎内で発育することができず、器官が正常なものにならないのです。このように、女性が酒を飲むのは有害なので
す。

男性の場合、アルコールは白血球に影響を与えます。アルコールの影響によって、精子は落ち着きがなくなり、崩壊します。卵
子が排泄されることによって、受精が可能にになります。顕微鏡で見れば、受精したときになにが起こるかわかります。男性か
らは、精子が放出されます。精子には尾があります。精液のなかに無数の精子があります。精子にあるう尾が繊毛です。この
繊毛はそわそわしています。精子は複雑な動きをし、そのうちのひとつが卵子に到着します。最初に到着した精子を、卵子は受
け入れます。

さて、精子は非常にそわそわしています。アルコールを摂取することによって、精子はもっとそわそわ、いらいら、じたばたするよ
うになります。非常に遊動的な精子によって受精が行われます。男性が酒を飲むと、受精をとおして、神経組織と感覚組織に作
用が及びます。女性が飲酒すると、子どもの内的な器官が重さによって崩壊します。男性が飲酒すると、子どもの神経組織が崩
壊します。成長する子どものすべてが崩壊します。

「女性が飲酒すると、人間のなかにある地上的なものが崩壊する。男性が飲酒すると、周囲にあり、人間の内にもある、動的、
空気的なものが崩壊する」と、いうことができます。両親がともに飲酒していると、胎児は両側から崩壊していくわけです。受胎
は可能ですが、胎児の正常な発育は望めません。卵子はみずからの重さを通用させようとするし、他方にはそわそわした動き
があって、この両者は矛盾するからです。

全体の関連を理解すれば、習慣的になった飲酒は、胎児に非常に有害であることが明らかです。


喫煙問題

喫煙によって人体に入るニコチン、すなわち毒の影響についてお話ししましょう。まず、ニコチンの影響がどこに現れるかを明らか
にしなければなりません。ニコチンの作用は、なによりも心臓の活動に現れます。ニコチンによって、心臓の活動は大きく、強い
ものになります。心臓はポンプではありません。血液が速く流れれば、心臓は速く打ちます。ニコチンは血液循環に働きかけ、
血液循環を活発にします。そのために、心臓の活動が強くなるのです。

この人体内の経過全体を、たどっていかねばなりません。人体のなかで進行するものすべては、本来非常に規則的なものだと
いうことを明らかにしておかねばなりません。脈拍を計ると、成人において、また老年になっても、それが1分間に72であるとい
うのは、人体にとってきわめて重要なことなのです。

人間は1分間に18回呼吸します。18を4倍すれば、72です。脈拍は呼吸の4倍の速さだということです。もちろん、これは平均
であって、人によって違いがあります。しかし、平均すると、血液循環は呼吸の4倍のリズムがあります。

タバコを吸うと、まず血液循環が刺激されます。血液は、活発に循環するようになります。しかし、ニコチンは呼吸を刺激しはしま
せん。呼吸に変化は生じません。こうして血液循環は、もはや呼吸と調和したものではなくなります。タバコを吸うと、自分のリズ
ムとは異なったリズムで血液が循環するようになります。

まったく平均的な人というのはいないのですが、1分間に18回呼吸をし、72回脈拍がある人がいるとしましょう。その人がタバ
コを吸うと、脈拍は、たとえば76になります。呼吸と脈拍との正しい関係がなくなるのです。脈が一度打つごとに、ある一定の量
の酸素を血液に結合すべきなのですが、タバコを吸ったことによって、血液は十分な量の酸素を得ることができなくなります。ニ
コチン中毒の結果、血液は大量の酸素を受け入れようと欲します。血液はあまりに多くの酸素を要求するのです。呼吸は、そん
なに多くの酸素を与えることができません。そのために、軽い呼吸困難が生じます。もちろん、その呼吸困難は人が気づかない
ほど軽いものです。すでに述べたように、人体は多くのことに耐えられるものです。しかし、喫煙によって、いつも軽い呼吸困難
が引き起こされます。この軽い呼吸困難は、一呼吸ごとに不安の感情を生じさせます。呼吸困難が不安の感情を生じさせるの
です。喫煙によって引き起こされる軽い不安は、まったく無意識のものにとどまります。はっきりした不安を持っていて、その不安
を抑えることのほうが容易です。不安や恐怖が無意識にとどまると、病気の原因になります。

ヘビースモーカーは、絶えざる無意識の不安にさらされる可能性があります。不安を感じると心臓がドキドキします。ニコチンによ
って絶えず毒されている人の心臓はいつも速く打っていることが、おわかりになるでしょう。心臓は、あまりに速く打つと腫れま
す。いつも緊張していると腕の筋肉が盛り上がるようにです。心筋が太ると、ほかの器官が圧迫されます。その結果、たいて
い、血液循環が心臓によって妨害されるのです。心臓が腫れると、血液循環は妨害されるのです。

心臓が腫れると、腎臓が病気になります。心臓の活動と腎臓の活動が調和していると、人体は順調です。心臓と腎臓は、いつ
も調和していなければなりません。もちろん、すべてが調和していなければならないのですが、心臓と腎臓とのあいだには直接
的な結びつきがあるのです。心臓が正常でないと、腎臓も不順になります。そうすると、尿のなかに正常でないものが入ってき
て、その結果、生命速度が速くなりすぎ、すぐに消耗してしまいます。そのように、喫煙量の多過ぎる人は徐々に崩壊していくの
です。心臓に影響を与える不安状態によって崩壊していくのです。

不安は心の活動に影響を与えます。タバコを吸い過ぎる人は、思考力が損なわれていきます。不安があって、もはや正常に思
考できなくなることによって、思考力は損なわれていきます。考えることに秩序がなくなるのが、ニコチン中毒の症状です。ニコチ
ン中毒者はあまりに早く判断します。早すぎる判断が昂じて、被害妄想的な思考をするようになります。ニコチンは人間の健康を
損なうのです。

しかし、どのようなものにも、べつの面を考察しなければなりません。大昔、人間は喫煙していませんでした。人類の歴史の歩
みのなかで、タバコが吸われるようになってきたのです。このことを、考察してみましょう。

1分間に脈拍が68しかない人を取り上げてみましょう。血液循環が活発でない人がタバコを吸いはじめたとしてみましょう。そう
すると、1分間の脈拍数は68から、正常値である72になって、呼吸と血液循環は調和するようになります。血液循環が弱いこ
とが原因となっている病気に関しては、医者は喫煙を勧めることができます。

血液循環が呼吸に対して速すぎると、恐ろしい不安状態になるが、それは意識化されない」と言いました。反対に、血液循環が
弱すぎると、なにかを意志しながら、自分がなにを意志しているのかわからないという状態になります。なにかを欲しながら、自
分がなにを欲しているのかわからないというのは病気の症状です。あちこち歩きまわりながら、自分がなにをしたいのかわから
ない人々がどれほどたくさんいるか、考えてみてください。そのような人々は、人生に不満を感じています。たとえば、なにか職
に就いても、それが自分には適していないと感じられるのです。そのようなことは、血液循環が弱いことに由来しているのです。
そのような人に対しては、「ニコチンで治療するのがよい」と、いうことができます。もし、喫煙が好ましければ、ニコチンを薬として
与えるのではなく、喫煙を勧めることができるのです。

事実、現代では、自分がなにをしたいのかわからない人がかなりいます。三、四百年前から、人間は精神的になにかに専念す
ることがなくなっているので、自分がなにをしたいのかわからなくなっているのです。会社に行き、お金のために、本来気に入っ
ていない仕事をします。就業時間のあいだは勤勉に働くのですが、ほんとうは仕事に興味はなく、芝居を見に行ったり、新聞を
読んだりするほうに興味があります。読書をする人も、現代では稀になっています。

これらは、すべて、自分がなにをしたいのかわからないということに原因があるのです。自分がなにをしたいのかを、人から示さ
れねばならないのです。新聞を読んで、芝居を見に行っても、感覚と悟性は刺激されますが、血は刺激されません。座って、難
しい本を読むと、血は刺激されるのです。なにかを理解するために苦労しなければならないと、血は刺激を受けるのです。今日
では、人々はもはやそんなことは望みません。なにかを理解するために努力しようとは望まないのです。現代人は、苦労してな
にかを理解しようなどとは思わないのです。現代人は、なにも理解したくないのです。なにも理解したくないので、血液が固まっ
てきます。どろどろした血液はゆっくりと循環し、どろどろした血液を循環させるために、なにかが必要になります。ニコチンを摂
取すると、血液は循環します。しかし、血はさらさらと流れるようになるわけではありません。血はますますどろどろしていきま
す。そして、さまざまな老化現象が現れてきます。

人体の活動は繊細なものです。血液検査からだけではなく、どのような態度を取るか、ゆっくり考えるか、すばやく考えるかとい
うことからも、なにかがわかるものです。ニコチンの作用について知りたいひとは、血液循環と呼吸について正確に理解する必要
があります。「血液は骨髄のなかで造られる」と、いいました。血液が骨髄のなかで造られ、血液が過剰な動きをするなら、骨髄
も速く動かねばなりません。その結果、骨は自分本来の仕事を果たすことができなくなります。そして、骨のなかに小さな虫が
わいてきます。その虫は、わたしたちの命を食い尽くしていきます。メチニコフのような医者は、そもそもこのオステオファゲン(骨
食細胞)という虫によって人間は死ぬのだ、と思ってました。オステオファゲンがいなければ人間は永遠に生きる、とメチニコフは
述べています。オステオファゲンが人間を食うのだ、と彼は思っていました。実際は、年を取れば取るほど、オステオファゲンが
増えるのです。オステオファゲンがわたしたちの骨を食べるというのはほんとうです。よい肥料をやると、田畑はよくなります。悪
い肥料をやるよりも、収穫は増えます。ニコチンについても、同じことがいえます。ニコチンが体内に入ると、骨が悪くなります。ニ
コチンは、人間の骨を食べる人食い虫オステオファゲンを育てるのです。人間にとってはもっとも悪いものが、この虫にとってはも
っともよいものなのです。

安楽に考えたい人は、宇宙は主なる神によって創造され、すべては善であると考えます。「なぜ主なる神は、骨だけではなく、
オステオファゲンを作ったのか」と、問うことができます。オステオファゲンがいなければ、人間は生きながらにして食べられること
はないわけです。この虫がいなければ、人間の骨は何百年ももつことができるでしょう。わたしたちの体のなかには、骨の敵で
ある何百万匹ものオステオファゲンがいます。人間が年老いるにしたがって、オステオファゲンの数は増えていきます。人間の
体のなかには、いつもこの小さな人食い虫がいるのです。大きな人食い動物がもっとも利口なのではありません。もっとも利口
なのは、人間の体内にいるこのような人食い虫であって、人間がニコチンを摂取すると、これらの虫はよく繁殖するのです。