教育芸術1




人間は元来音楽家である

人間本性は元来、いわば音楽家として生まれついているのです。ですから人びとがそのための正しい軽やかさを持っていれ
ば、幼い子どもたちもみんなと一緒に、踊ったり、運動したりするでしょう。人間の肉体は、音楽的なリズムを通して、世界と音楽
的に関わるように生まれついているのです。

子どものころのこの音楽的能力は、大抵の場合、三歳から四歳までの間に、特に強く働いています。ですから親がこのことに気
がつき、そしてそれを表面的な音楽の勉強と結びつけず、それを子どもの身体の在り方、特に踊りと結びつければ、とても大事
なことを子どもにしてやれるのです。(P16-P17)


シラーの詩作法

シラーは詩作する際、しばしば魂の中に、初めはメロディのようなものが浮かぶのを経験しました。そしてそのあとで彼はこのメ
ロディの中へ内容を、そしてことばを沈めたのです。(P50-P51)